A列車で行こう9の加速は物理的に可能なのかBVE6で実験しました(一部誤りがありました)

【重要】この記事の実験結果と計算結果には一部誤りがありました。(空転のため、引張力及びそこから計算する出力が過剰になっています)修正版こちらです※ただし、この記事と並行して見るorこの記事の内容を知っている前提で書いてます、ご了承ください。

以前アップロードしたこの動画の続編です。

まず引っかかっていた130km加速についてですが、私の目視測定では約9秒加速が止まっていました。なので9秒引いて:A9では130km/hまで11.86秒で到達できる前提で進めます(平均加速は10.9km/h/sにも達します)

起動加速6.69km/h/s(0-45km/h),0-130km/hまで平均10.9km/h/sなるとんでもない加速は実際、出来るのか

 結果としては、摩擦係数を0.7にすれば(概ね)できました。できたと言っていいのか…一般的な鉄輪鉄道の摩擦限界は超えてます。



鉄輪では一般的らしい (src:wikipediaさん 


)0.3や、ゴムタイヤの通常状態である0.5だと空転して達成できませんでした。まだ空転してる気がしますが…8/22:この車両を摩擦係数0.3で走らせた実演動画上げました。猛空転だけ見たい人は概要欄から該当時間に飛んでください。

今回の条件を分かる範囲で書きます。間違いあるかもしれません。

(ベース:BVE公式の内房線 付属E217系)1車両質量MotorcarWeight=50t,{MotorcarCount=6,TrailerCount=0}全電動車6両,MotorcarInertiaFactor=BVEデフォルト,{PowerReAdhesion,BrakeReAdhesion}再粘着制御無効,平坦直線

引張力は0-45kmまで106400,46-130kmで511538,131km以上は過加速防止の為負の値(-192752)に設定。

この車両の出力は?

必要な引張力がわかったところで、どれだけの出力があればこの引張力を出せるのか計算します。この計算には https://jeea.or.jp/course/contents/12137/ 様の公式


を使います。速度と引張力が高いほど出力が必要になるので、両方とも最も高い511538N,130km/hで計算します。130km/hを36.1m/sに変換して、Nnは電動機数4,伝達効率95%として分母に3.8を代入します。Fに511538Nを,vに36.1を代入すると36.1×511538/3.8=4859611となります(お察しの通りgoogle電卓利用)

つまり電動機1つあたり4859.611kw,1両4モーターなので4倍して19 438.444kwとなります。

編成出力じゃないです、1両出力です。1両でN700の16両を上回ります。

また別の比較対象にはなんと、軍艦が上がってきてしまいます、それくらいやばいんです。19438kw=26428psで、27000PSで検索かけると海上自衛隊さんの護衛艦が複数ヒットします。google検索結果 1両50tの鉄道車両に対して、艦たちは排水量(自重に相当する)が平気で2000tあるので、重量あたり出力は40倍近いですね。


6両編成出力は116 630.664kwになります、確実に変電所が落ちますね。6両重量300tですが、116630kw=158572PSで、世界一大きい軍艦で排水量7万tに迫る"大和型戦艦"の153,553PSに匹敵します。


編成出力の前に、まず1両でこんな出力を出せるのか問題ですが、無理です。2万kw超えの機関車は存在するようです 中国"神24型"wikipedia が、これは6車体連結で実現しています。

結論として1車体で2万kw近い性能を発揮するA列車で行こう9の車両達はとんでもない化け物でした。しかも動力分散方式ですからねアレ、機関車と違って車体内は機器置けません。

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